スマートシティ -  Part 1: 基礎編

2016/03/17

カテゴリー:ビジネスお役立ち

筆者: Kii 最高製品責任者 上級副社長 Phani Pandrangi

現在、世界の人口の50%以上が都市圏に集中しており、その割合は2050年までに65%を超えると予想されています。都市居住者の8人に1人がメガシティ(人口1,000万人以上)に居住しており、大半を占める残りの人口は、その他のさまざまな規模の都市に散らばっています。その中で最も成長が著しいのは、アジアとアフリカに位置する人口500,000-1,000,000人規模の都市です。都市の成長は、その規模を問わず、経済的機会(ビジネスチャンス)の多さに起因していることは明らかです。そのことは、世界のGDPの約80%が都市で生成されていることからもうかがえます[i]。

しかし爆発的な成長と拡大には以下のような犠牲が伴います。

送電網の過密
汚染
交通渋滞
公共サービスへの過重負担
安全性に対する懸念
インフラストラクチャーの問題

そのため、世界中のあらゆるレベルの政府(連邦、国家、都市)が、「スマートシティ」イニチアチブを通じてIoTを活用することにより、これらの問題を軽減する方法を検討し始めています。たとえばインドでは、スマートソリューションによって市街地を含む都市のインフラストラクチャーを改造・再開発するという使命に基づき、100のスマートシティの創出に向けた独自のスマートシティイニシアチブが展開されています。

政府と業界はともに、スマートシティイニシアチブを通じて、市民の生活を改善することができるだけでなく、その過程でコストを節減し、収益を生成する絶好の機会を得ることができます。2014 年の時点で4,110億ドルであったスマートシティの世界市場の規模は、2019年には1兆2,340億ドルにまで膨れ上がることが予想されています[ii]。

スマートシティイニシアチブがもたらす恩恵と機会は明白ですが、それらのイニシアチブを本格的に開始するための最善の方法を、まず見極める必要があります。スマートシティイニシアチブの戦略の策定と実行には、以下を含む複数のプレーヤーが関与します。

政府、公共政策立案者、規制機関
IoTプラットフォーム&ソリューションプロバイダー
通信事業者
システムインテグレーター
デバイス/センサーの製造業者
ネットワーク/インフラストラクチャ―プラバイダ―
マネージドサービスプロバイダー
その他

実際のプレーヤーのリストは、選択されたスマートシティイニシアチブによって変わります。現時点で言えることは、スマートシティプログラムの戦略策定、実行、運営には、複数の当事者が参与するということです。


スマートシティイニシアチブを開始するためには、まず投資に見合った価値を生み出すイニシアチブを見極める必要があります。検討対象となるイニシアチブは以下を含め、かなりの数に上ります。

スマート トランスポーテーション (輸送)
スマート トラフィック (交通)
スマート ライティング (照明)
スマート グリッド (送電網)
スマート ビルディング (建物)
スマート セキュリティ (安全)
スマートシティサービス (緊急応答など)
スマートエンバイロメント (環境)
スマートエネルギー
その他

イニチアチブを選択する際には、以下を含む複数の要因を考慮する必要があります。

地域のニーズと優先事項
ソリューションの実装期間
法規制
技術の可用性(アクセス)
その他

このようにスマートシティプログラムの担当者は、事前に多くのことを検討する必要があります。したがって開始に漕ぎ着けるまでのプロセスが、プログラムの実行における最も困難な部分であることは明白です。主力製品であるIoTプラットフォームを携えて、さまざまなIoTイニシアチブに関与してきたKiiはそれを認識しており、その経験に基づき、インドにおけるスマートシティイニシアチブのポリシー、戦略、実行に関してじっくりと話し合う機会を政府と業界に提供するために、(IdeaBytesとともに)スマートシティとIoT に関する終日会議を3月に主催します。

本シリーズのPart 2では、スマートシティの特定のセグメントならびに、それらを実行に移す方法について詳しく論じる予定です。

[i] 世界の都市化における見通し http://esa.un.org/unpd/wup/

[ii] http://www.marketsandmarkets.com/PressReleases/smart-cities.asp

- 原文: https://en.kii.com/blog/smart-cities-part-1-basics/#sthash.9R2whUIT.dpuf

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